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痔瘻・肛門周囲膿瘍について

1.肛門陰窩
肛門腺が開口
肛門の中、入り口から2cm程の所に肛門内側を取り巻く様に並びます。その奥には肛門腺があり、肛門を湿らせるための液を分泌します。

2.肛門括約筋
内外二重の構造。背中側では隙間
肛門管をしっかりと締める筋肉です。内外二重の構造で内肛門括約筋は自分の意のままには動かない不随意筋で外肛門括約筋は自分の意思で動く随意筋になります。
内肛門括約筋は肛門管をぐるりと取り囲みますが、外肛門括約筋は内肛門括約筋の外側を手のひらで押さえる様に取り囲みます。肛門管の後ろ側では内外の肛門括約筋の間に隙間が有ります。
   肛門括約筋の間は比較的組織が緩く膿瘍がたまった場合それに沿って広がり易くなります。

こんな病気

1.肛門周囲膿瘍
肛門陰窩から入り込んだ軟らかい便で肛門腺内が感染し膿んでしまった(膿瘍形成)もの。
肛門腺はその外側にある肛門括約筋の内側、間、外側とそれぞれの深さまで達する場合があり、それにより膿瘍は様々な深さにできる。内外肛門括約筋の間に膿瘍は広がって行きます。

2.痔瘻
肛門周囲膿瘍はは医療施設で切開排膿されるか、自然に潰れて膿が出てしまうかで一旦終息します。
その後が完全に治ってしまう場合が全体の約半分、残りは完全には塞がらず膿瘍の抜けた後が皮下にトンネル状に残ります。このトンネルを通して膿瘍の再発を繰り返すものが痔瘻です。
膿の出口がふさがり、治ったと思う人が多いようですが、「また膿がたまり→膿瘍になり→膿が出る」ということを繰り返すのが痔瘻です。


 
 

痔瘻の場合、内服薬や坐薬、軟膏で治癒する事はありません。治療には手術が必要です。

手術療法その1:切開開放術

膿瘍の後がトンネルの様に残り、膿瘍再発を繰り返すのが病態ですので、そのトンネルを開放してしまう事が治療の基本になります。
肛門の中に向かってトンネルの天井である肛門壁を切開、トンネルの床や壁の部分も切り取ります。傷は再びトンネルの切り離された天井どうしがつながっってトンネルが再発するのでは無く、トンネルの床であったところが盛り上がって治る様に工夫致します。

手術療法その2:括約筋温存術

切開開放術は再発率も少なく、痔瘻の手術の基本的なものですが、トンネルの深さや場所によっては、肛門を締める肛門括約筋を傷つけ肛門の締りを悪くしたり、肛門周囲の皮膚欠損が起こり肛門が変形したりする合併症を起こすものもある短所があります。

そこで肛門括約筋は切らずに、トンネルだけをくり抜く括約筋温存術を施行する場合もあります。括約筋温存術は術式の関係上トンネルが一部残存しますので、治癒率は約70〜90%となります。

手術療法その3:シートン法

トンネルの部分にゴム紐を通して、そのゴム紐を外来で少しづつ締め上げていき最終的にトンネルの天井を切開開放する方法です。切開開放術よりもゆっくりと進めるため肛門機能の障害も少ないと考えられます。トンネルのの天井の切開にはトンネルの深さ長さにもよりますが通常1〜3ヶ月かかります。当院では日帰り外来手術で施行する関係もあり、この術式が中心となっています。

痔ろう
痔ろうの手術法
手術法 どんな手術法?
切開開放術
  • 瘻管の屋根を切り開いて、切り取った箇所は自然と肉が盛り上がってくるのを待つ方法。
  • 根治性がある半面肛門括約筋を傷つけ機能的な障害を起こす可能性がある。
括約筋温存術
  • 手術による肛門括約筋の損傷を最小限にとどめる手術法。
  • 瘻管のすべてを切開し開放するのではなく、部分的に瘻管を取り除く。
シートン法
  • 瘻管にゴム糸を通し、そのゴム糸を時間をかけて(数ヶ月)、徐々に締めていき、瘻管を徐々に開放する方法。
  •  ゆっくりと切開開放していくので、肛門機能障害が起こりにくい。
  • 日帰りまたは短期間の入院で施行可能である。
藤家クリニック06-6499-0884
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兵庫県尼崎市潮江3丁目18-20

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