痔核の治療法

痔核に対する治療としては、主に以下の3つが上げられます。

1.保存的な治療法
2.注射療法
3.手術療法


そして、患者さんの症状や状態をしっかりと把握し、出来る限り患者さんのご要望にお応えさせていただくようにしております。

保存的な治療法

薬物治療のイメージ

手術をしないで内痔核を治療する方法です。
(※後述するALTAやパオスクレーを使った注射療法はここでは含みません。)
保存的な治療であっても、全ての痔核による症状を緩解させることが期待できます。
保存的治療は、肛門衛生や生活習慣の改善、坐薬な軟膏や経口薬などの「薬物治療」がございます。

生活習慣の改善

痔核の発生、増悪には肛門管内の静脈の鬱血が大きな要因と言われております。
そして、排便時の過度の息みは、静脈の鬱血と密接に関与する為、出来るだけ息まずに排便が行える様に、食事の改善や適度な運動を行って頂きます。
また、残便感があったり、習慣で排便時間が長くなるのも良くありません。(排便時間の目安としては約2分以内を目安として下さい。)

薬物治療

肛門の炎症の抑制、痛みの緩和、止血目的で坐薬、軟膏、内服薬を処方します。
排便をスムーズに行っていただく為の下剤もここに含まれます。

注射療法

注射療法

痔核に直接薬剤を注射を行うことで、止血したり、硬化縮小させ脱出を無くす為の治療法です。
現在、国内で使用可能な薬剤は2種類と言われております。
「パオスクレー」と「ジオン注」であり、2つとも当院で施行可能となっております。
注射療法は、痛覚の無い歯状線より内側に行いますので痛みは、ほとんどございません。

バオスクレー

5%フェノールアーモンド油の注射液です。
油性の液体で痔核内に注入することによって圧迫止血効果と軽い痔核縮小効果があり、当院では脱出が無いか、もしくはあったとしても軽度の痔核の止血をする為に使用します。
麻酔無しで手軽に行え、止血作用が強い為、繰り返し施行することが可能です。
小さな痔核から止血が出来ない患者さんにとっては非常に良い治療法と言えるでしょう。

ジオン注

内痔核に対する新しい治療法です。
手術療法に比べて痛みが少なく施術後の患者様の負担が少ない上に、治療効果も手術に匹敵する大変良い治療法ですが、特殊な注射法があり現在では、当院も含めた限られた施設でのみ施行が可能です。

ジオン注療法について

痔核(イボ痔)の最新治療 ジオン注を日帰りで行っています!
  • 痔核の痛みがない部分に注射しますので傷口が傷むということがありません。
  • 傷口が無いので出血はほとんどありません。
  • 投与後、翌日から排便、入浴が可能です。
  • 仕事は翌々日(場合によっては翌日)から可能ですので、仕事を休む必要はありません。
  • 手術に比べて費用が安く、切らずに注射1本で治せます。
 ジオン注について詳しくはこちら

痔の手術について

手術療法(ゴム輪結紮術)
ゴム輪結紮術

専用のゴム輪結紮器を使って、痔核根部にゴム輪をはめ込み結紮するもので、原則的には2度~3度の脱出する内痔核に対して行います。
結紮された内痔核は血流が途絶え約1週間で壊死・脱落します。
まれに痔核が壊死・脱落して出血することもありますが、ほとんど痛みを感じない歯状線よって、奥で施行しますので基本的には痛み無く治療が行えます。

【写真1】はゴム輪結紮術に使用する器具です。
【写真2】はゴム輪です。家庭で使うゴム輪ではなく、痔核結紮用の特別性の輪ゴムです。
【写真3】は実際に拑子を使って模型の内痔核を把持しゴム輪をかけようとしているところです。

手術療法(結紮切除術:ミリガン・モルガン法)

外痔核成分の大きな場合やその他の理由で、硬化療法、輪ゴム結紮術で効果を望めない場合は、「結紮切除術」を行います。
結紮切除術もほぼ日帰りで行います。
約1週間ほどでお仕事に復帰される方が多いですが、なかには3~4日で元通りになり、今までと同様の日常生活が行える方もいらっしゃいます。
手術写真をお見せします。

痔の処置・手術の比較について

痔核
痔核の外来処置
手術法 どんな手術法?
硬化(注射)
療法
  • 成分~5%フェノールアーモンド油
  • 患部に硬化剤を注射し、痔核を硬化・縮小して止血める方法。
  • Ⅰ度の内痔核に適した治療方法。
  • 注射は、直腸内の痛みを感じない箇所に行う為、麻酔の必要はありません。
  • 効果は、半年~1年程度。
ゴム輪結紮法
  • 特殊な器具を使い、痔核の根元にゴム輪をかけてから血行を遮断し、痔核を脱落させる方法。
  • 1~2週間程経過すると、ゴムで縛った痔核は、壊死して排便中に排泄される。
  • 痔核が硬く器質化している場合はゴムを掛けることができません。歯状線近傍でゴムを掛けた場合術後痛みを感じることがあります。

痔核の手術法
手術法 どんな手術法?
結紮切除法
  • 結紮切除術は、現在最も一般的に行われている手術法。
  • 痔核に血液を運んでいる血管を結紮します。そして、痔核とそれに連続した肛門の外側の皮膚を切り取り、切り取った傷口の一部を縫合する手術法。
PPH
  • PPH専用の自動縫合器で、痔核の口側の直腸粘膜をドーナツ型に切除します。痛みが出ないようにもとの位置に戻す治療法。
  • 粘膜脱型の全周性Ⅲ度内痔核に適応です。当院では施行しておりません。
ALTA療法
(ジオン注)
  • 出血の有無にかかわらず脱出する内痔核に適応。
  • 原則としては外痔核に効果はないが、連続する内痔核に注射することで外痔核が
     引き込まれることで間接的効果を期待して施行する場合もある。
藤家クリニック06-6499-0884
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兵庫県尼崎市潮江3丁目18-20

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