肛門科的なこと

2017年6月 7日 水曜日

糞便塞栓

日中は暑くなってきましたね。

「便が出そうなんだけど出ないのです」とか
「便秘で下剤をもらっています。便は出そうなんだけど
気持ちよく出ず、泥のような便がいつも漏れてます」
とクリニックを受診される患者さんが最近目立ちます。

症状の原因は「糞便塞栓」でした。

《どんな病気?》
便が塊になって直腸内にとどまり
ちょうどお尻の穴に内側から栓をした状態になってしまいます。
「嵌入便」ともいいます。
1)塊になった便がお尻のすぐ上まで来ているので強い便意がある。
2)ところが便そのものが栓になって出口をふさぐので便は出ない。
という大変苦しい状態になります。

さらにその状態で下剤をのむと、軟らかくなった便は出口をもとめて
栓になった便の脇をすり抜けて出ていきます。
自分では止められなくなり水のような便がダラダラと漏れるように
なることもあります。
上の図のように「溢流性便失禁」といいます。

《若い方も要注意》
寝たきりの老人だけではなく若い方にもおこります。
特に若い女性に多い、便意を我慢しつづけるあまり直腸に便がたまった
感覚が鈍くなっている直腸性便秘の方は注意が必要です。

《治療の方法は》
症状強ければ摘便(指で便を掘り出す)します。
裂肛などで肛門が狭くなっている方には特別に配慮も必要です。
そのうえで下剤の調整など排便のコントロールをさせていただきます。

「糞便塞栓」のお話でした。
お心当たりの方、是非御相談下さい。


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2015年5月18日 月曜日

外痔核にもALTA?


おはようございます。
曇りです。
夕方からは雨が降り21時頃には
強くなる見通しとの事。

土曜日は第36回六甲肛門疾患研究会
テーマは「痔核治療の現状」でした。

当院でも行っている「切らない痔核
治療法」であるALTA療法は元来、
内痔核に対する治療法ですが、
最近外痔核を伴う患者さん
にもその適応を広めていく傾向
があります。

痛みを感じる外痔核成分は本来ALTA
療法は適応ではなく、外痔核を伴う
内痔核の患者さんにALTAを行う場合
内痔核にはALTA、
外痔核成分に対しては切除が標準的な治療でしたが
「切らない」、「術後が楽」という
ALTAの利点は捨てがたく、
また患者さんからの希望もあり
適応拡大がされている現状です。

割合大きな外痔核が上手く引き込まれ
外から見えなくなるケースもある反面
術後の痛みが強い割にはあまり引き込まれたとは
言えないケースもあります。
当クリニックでは
慎重に取り組んでおります。
効果のでている患者さんもおられます。

本日は平常通り
午前診
9時30分〜12時30分まで
午後診
17時〜19時30分まで
の診療です。
御来院お待ちしております。

 

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2013年6月18日 火曜日

食物繊維って?



 


大きなウンコは小さな病院。
 小さなウンコは大きな病院。


とは左の方、イギリスのD.P.バーキット博士の言葉

「バーキットリンパ腫の研究」

「食物繊維の研究」

の2つの大きな業績があります。

 

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2012年12月12日 水曜日

こんな検査やってます。(その3 肛門内圧測定)

 直腸は筒状に筋肉(内、外肛門括約筋)で囲まれており
その内腔には常に圧力がかかっています。

 内肛門括約筋は自分の意のままに動かすことができない筋肉(不随意筋)で
外肛門括約筋は自分の意思で動かすことのできる筋肉(随意筋)で
 この組み合わせによって肛門内圧は生まれます。
 
 この検査は左側臥位にて測定します。
安静時の肛門内圧(静止圧)は内肛門括約筋の圧を反映し
肛門を締めた時の圧(随意圧)は内、外肛門括約筋を合わせた圧を反映します。

 便の漏れる患者さんの肛門の機能評価などに使用します。

 

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2012年12月12日 水曜日

こんな検査やってます。(その2 経肛門的超音波検査)

 

 

経肛門的超音波検査はお尻の穴の中にプローブを入れ、
肛門管の内側から肛門の周りの組織の状態を観察します。

【左の写真は超音波診断装置】 

経肛門的超音波検査が威力を発揮するのは肛門周囲膿瘍の診察です。
肛門周囲膿瘍は肛門周囲の組織に膿瘍を形成し大変強い痛みを生じ、
その膿を外に排出しなければ症状はとれません。
排膿できた後も一部の患者さんは痔瘻に至ってしまう事もある病気です。


 初期治療で膿瘍を十分に排膿する事が重要で、中には
排膿するべき膿瘍を見逃したために、せっかく麻酔をかけて
皮膚を切開、排膿する手術を受けていながら、痛みの症状が消えないばかりか
思わぬ重篤な状態に陥ってしまう方もおられます。

【右の写真は浅外括約筋と内括約筋の間に溜まった挙筋下膿瘍】

 当院では、診察の際に肛門管内超音波検査を施行することで
十分に膿瘍の大きさ、場所を診断し治療にあたっております。


 

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